なお,
である。, のケースが
積分botの数式
,
積分botの問題を解いてみた2
,
積分botの数式を漸化式で解く議論
で扱われている。
竹村彰通先生との共著論文
では,で ()においてのケースを扱った。従って,()はこれらを含む統一的な結果である。もともとtwitterに
投稿
したのだが,Mathlog の方が興味を持つ人に直接届く気がして記事を書くことにする。
ところで()において,第2の等号はルジャンドルの倍数公式
(5.5.5)
,第3の等号は
(5.4.6)
を用いた。以上及び以下で,式番号は
NIST Digital Library of Mathematical Functions
の公式番号である。
以下は()の証明である。2倍角の公式,半角の公式より
である。従って,
を得る。よって
である。ただし,である。ここまでの式変形は,
積分botの問題を解いてみた2
の追記に書かれたアイデアである(ただし,追記には複数のタイポがある)。
さらにこの記事のアイデアに基づき,超幾何関数
を用いて
を得る。第2の等号は
Bailey's transformation
と呼ばれるらしい。さらに () の最右辺で
である。() の最右辺,及び () で超幾何関数の分子の引数がの場合を考えると,
を得る。さらに () の最右辺の定数について
である。第2の等号はルジャンドルの倍数公式
(5.5.5)
,第3の等号は
(5.4.6)
を用いた。(), (), ()より () が得られる。