局所閉集合
を位相空間とし,とする.このとき次は同値である:
- 任意のに対して,であってなるものが存在する;
- であってを満たすものが存在する;
- は開集合である.
(i)(ii)
各に対してであってなるものを取る.そこでとおくと,であり,の開被覆について
が成り立つので,はの閉集合である.よって
が成り立つ.
(ii)(iii)
とすると,
よりを得る.
(iii)(i)
であってなるものが存在するので,任意のに対して,であり
が成り立つ.
を位相空間とする.部分集合についてloc-clの条件のいづれか(したがってすべて)が成り立つとき,を局所閉集合という.
より,開集合および閉集合は条件(ii)を満たすのでの局所閉集合である.
を連続写像とする.このとき,任意の局所閉集合に対して,その逆像は局所閉集合である.
仮定より,であってを満たすものが存在する.このとき
であり,の連続性よりであるから,結論を得る.
局所コンパクト空間
を位相空間とする.
- 任意のがコンパクト近傍を持つとき,を弱局所コンパクト空間という;
- 任意のがコンパクト閉近傍を持つとき,を局所相対コンパクト空間という(cf. lrc-char);
- 任意のがコンパクト近傍からなる基本近傍系を持つとき,を微局所コンパクト空間という;
- 任意のがコンパクト閉近傍からなる基本近傍系を持つとき,を強局所コンパクト空間という.
“微局所コンパクト”は "bit locally compact"(gompa)の試訳である.以下,弱局所コンパクト(resp. 局所相対コンパクト,微局所コンパクト,強局所コンパクト)をwlc(resp. lrc, blc, slc)と略記する.
- 任意のコンパクト集合の閉包がコンパクトであるような位相空間をR空間という(らしい).
- 任意のコンパクト集合が閉集合であるような位相空間をKC空間という.
Hausdorff空間はKC空間であり,KC空間は空間かつR空間である.
弱局所コンパクト空間
弱局所コンパクト性の遺伝
- 弱局所コンパクト空間の閉部分空間は弱局所コンパクトである;
- 弱局所コンパクト空間の開連続像は弱局所コンパクトである.
を弱局所コンパクト空間とする.
- を閉集合とする.とし,のコンパクト近傍を取る.このとき,はコンパクト空間の閉部分集合なのでコンパクトであり,
が成り立つ.よってはのコンパクト近傍である. - を全射連続開写像とし,とする.のコンパクト近傍を取る.このとき,の連続性よりはコンパクトであり,が開写像であることより
となるので,はのコンパクト近傍である.
を(非空)位相空間族とする.このとき次は同値である:
- は弱局所コンパクトである;
- すべてのについては弱局所コンパクトであり,有限個を除いてはコンパクトである.
(i)(ii)
射影は全射連続開写像なので,は弱局所コンパクトである.また,のコンパクト近傍を取ると,有限集合と開集合であって
を満たすものが存在する.よって任意のに対して,
より,はコンパクトである.
(ii)(i)
とする.仮定より有限集合であって
を満たすものが存在する.そこで,各に対してのコンパクト近傍を取ると,
はのコンパクト近傍である.
を全射連続完全写像とする.このとき次が成り立つ:
- が弱局所コンパクトR空間ならば,は局所相対コンパクトである;
- が弱局所コンパクト空間ならば,は弱局所コンパクトである.
- とする.各に対して,そのコンパクト近傍を取り,とおく.このとき,のコンパクト性より,有限個の点であって
を満たすものが存在する.いまは閉写像なので,であってなるものが存在する(cf. perfect-map 命題6).
よりはコンパクトである.したがって
とのコンパクト性より,はのコンパクト閉近傍である. - とする.のコンパクト近傍を取る.このときはのコンパクト近傍である.
コンパクト生成空間について
を弱局所コンパクト空間とする.とし,任意のコンパクト集合に対してが開集合であるとする.このときが開集合であることを示せばよい.そこでとし,そのコンパクト近傍を取る.仮定よりであってなるものが存在するので,
が成り立つ.よっては開集合である.
を位相空間とする.このとき次は同値である:
- はコンパクト生成空間である;
- ある弱局所コンパクト空間からの等化写像が存在する.
(i)(ii)
がコンパクト生成空間であるとき,の位相は包含写像から誘導される写像
による等化位相と一致する(cf. nsfo 定義4.3, 定義4.1).は明らかに弱局所コンパクトなので結論を得る(cf. nsfo 命題3.12).
(ii)(i)
を
を満たす部分集合とする.このときが開集合であることを示せばよい.補題より,任意のコンパクト集合に対して,が開集合であることを示せばよい.そこでをコンパクト集合とすると,はコンパクトなので,は開集合である.ここでとおくと,これは連続写像であるから
は開集合である.
コンパクト生成空間の商空間はコンパクト生成空間である.
をコンパクト生成空間としを商写像とする.k-spより,ある弱局所コンパクト空間からの等化写像が存在する.等化写像の合成は等化写像であるから(cf. nsfo 定理3.7の系),ふたたびk-spより,はコンパクト生成空間である.
局所相対コンパクト空間
含意
- コンパクト空間は局所相対コンパクトである;
- 局所相対コンパクト空間は弱局所コンパクトである.
- がコンパクトならば,任意のに対してはのコンパクト閉近傍である.
- コンパクト閉近傍はとくにコンパクト近傍である.
定義の言い換え
を位相空間とする.このとき次は同値である:
- は局所相対コンパクトである;
- 任意のが相対コンパクト近傍を持つ;
- 任意のが相対コンパクト開近傍を持つ;
- 任意のが相対コンパクト開近傍からなる基本近傍系を持つ.
(i)(ii)
コンパクト閉近傍はとくに相対コンパクト近傍である.
(ii)(iii)
の相対コンパクト近傍に対して,はの開近傍であり,はコンパクト空間の閉集合ゆえコンパクトである.
(iii)(iv)
としとする.仮定より相対コンパクト開近傍が存在する.そこでとおくと,これはの開近傍であり,が成り立つ.またはコンパクト空間の閉集合ゆえコンパクトである.
(iv)(i)
とする.仮定よりの相対コンパクト開近傍が存在する.このときはのコンパクト閉近傍である.
局所相対コンパクト性の遺伝
- 局所相対コンパクト空間の閉部分空間は局所相対コンパクトである;
- 局所相対コンパクト空間の開閉連続像は局所相対コンパクトである;
- 局所相対コンパクト空間の開連続像がR空間ならば,は局所相対コンパクトである.
を局所相対コンパクト空間とする.
- を閉集合とする.とし,のコンパクト閉近傍を取る.このとき,はコンパクト空間の閉部分集合なのでコンパクトであり,
が成り立つ.よってはのコンパクト閉近傍である. - を全射連続開閉写像とし,とする.のコンパクト閉近傍を取る.いまは開写像なのではの近傍であり,の閉連続性よりはコンパクト閉集合である.
- を空間への全射連続開写像とし,とする.の相対コンパクト開近傍を取る.いまは開写像なのではの開近傍である.さらにの連続性よりはコンパクト,したがってはコンパクトであるから,その閉部分集合はコンパクトである.
を(非空)空間(resp. R空間)の族とする.このとき次は同値である:
- は局所相対コンパクトである;
- すべてのについては局所相対コンパクトであり,有限個を除いてはコンパクトである.
(i)(ii)
- 任意のが空間のとき,各はの閉集合と同相なので局所相対コンパクトである.
- がR空間のとき,射影は全射連続開写像なので,は局所相対コンパクトである.
- いまは弱局所コンパクトなので,wlc-prodより,有限個を除いてはコンパクトである.
(ii)(i)
とする.仮定より有限集合であって
を満たすものが存在する.そこで,各に対してのコンパクト閉近傍を取ると,
はのコンパクト閉近傍である.
を全射連続完全写像とする.このとき次は同値である:
- は局所相対コンパクト空間である;
- は局所相対コンパクト空間である.
(i)(ii)
とする.各に対して,その相対コンパクト開近傍を取る.このとき,のコンパクト性より,有限個の点であって
を満たすものが存在する.いまは閉写像なので,であってなるものが存在する.したがって
とのコンパクト性より,はの相対コンパクト開近傍である.
(ii)(i)
とする.のコンパクト閉近傍を取る.このときはのコンパクト閉近傍である.
微局所コンパクト空間
含意
を微局所コンパクト空間とし,とする.このときの近傍に対して,のコンパクト近傍であってなるものが存在する.
微局所コンパクト性の遺伝
- 微局所コンパクト空間の局所閉集合は微局所コンパクトである;
- 微局所コンパクト空間の開連続像は微局所コンパクトである.
を微局所コンパクト空間とする.
- としとおく.としとする.このときに対して,仮定よりのコンパクト近傍であってを満たすものが存在する.そこで
とおくと,これはコンパクト空間の閉集合ゆえコンパクトであり,
が成り立つ. - を全射連続開写像とし,とする.このときの開近傍に対して,のコンパクト近傍であってを満たすものが存在する.よってはのコンパクト近傍であってを満たす.
を(非空)位相空間族とする.このとき次は同値である:
- は微局所コンパクトである;
- すべてのについては微局所コンパクトであり,有限個を除いてはコンパクトである.
(i)(ii)
- 射影は全射連続開写像なので,は微局所コンパクトである.
- いまは弱局所コンパクトなので,wlc-prodより,有限個を除いてはコンパクトである.
(ii)(i)
とし,とする.仮定より有限集合であって
なるものが存在する.また,有限集合と開集合であって
を満たすものが存在する.各に対してのコンパクト近傍であってなるものを取ると,
はのコンパクト近傍であり,を満たす.
を連続完全写像とする.このとき次が成り立つ:
- が全射であってが微局所コンパクトKC空間ならば,は強局所コンパクトである;
- が単射であってが微局所コンパクト空間ならば,は微局所コンパクトである.
- とする.各に対して,そのコンパクト近傍であってなるものを取り,とおく.このとき,のコンパクト性より,有限個の点であって
を満たすものが存在する.いまは閉写像なので,であってなるものが存在する.
よりはコンパクトである.したがって
とのコンパクト性より,はに含まれるのコンパクト閉近傍である. - は微局所コンパクト空間の閉集合に同相なので微局所コンパクトである.
強局所コンパクト空間
含意
強局所コンパクト空間は局所相対コンパクトかつ微局所コンパクトである.したがって弱局所コンパクトである.
slclrc
を強局所コンパクト空間とし,とする.このときの近傍に対して,のコンパクト閉近傍であってなるものが存在する.
slcblc
コンパクト閉近傍はとくにコンパクト近傍である.
定義の言い換え
を位相空間とする.このとき次は同値である:
- は強局所コンパクトである;
- 任意のが相対コンパクト開近傍の閉包からなる基本近傍系を持つ:
(i)(ii)
としとする.仮定よりのコンパクト閉近傍であってなるものが存在する.そこでとおくと,より,はの相対コンパクト開近傍であり,を満たす.
(ii)(i)
としとする.仮定より相対コンパクト開近傍であってなるものが存在する.そこでとおくと,これはのコンパクト閉近傍であってを満たす.
強局所コンパクト性の遺伝
- 強局所コンパクト空間の局所閉集合は強局所コンパクトである;
- 強局所コンパクト空間の開閉連続像は強局所コンパクトである;
- 強局所コンパクト空間の開連続像がKC空間ならば,は強局所コンパクトである.
を強局所コンパクト空間とする.
- としとおく.としとする.このときに対して,仮定よりのコンパクト閉近傍であってを満たすものが存在する.そこで
とおくと,これはコンパクト空間の閉集合ゆえコンパクトであり,
が成り立つ. - を全射連続開閉写像とし,とする.このときの開近傍に対して,のコンパクト閉近傍であってを満たすものが存在する.よってはのコンパクト閉近傍であってを満たす.
- をKC空間への全射連続開写像とし,とする.の相対コンパクト開近傍であってなるものを取る.いまは開写像なのではの開近傍である.また,の連続性よりはコンパクト閉集合であるから,その閉部分集合はコンパクトであり,
が成り立つ.
を(非空)空間(resp. KC空間)の族とする.このとき次は同値である:
- は強局所コンパクトである;
- すべてのについては強局所コンパクトであり,有限個を除いてはコンパクトである.
(i)(ii)
- 任意のが空間のとき,各はの閉集合と同相なので強局所コンパクトである.
- がKC空間のとき,射影は全射連続開写像なので,は強局所コンパクトである.
- いまは弱局所コンパクトなので,wlc-prodより,有限個を除いてはコンパクトである.
(ii)(i)
とし,とする.仮定より有限集合であって
なるものが存在する.また,有限集合と開集合であって
を満たすものが存在する.各に対してのコンパクト閉近傍であってなるものを取ると,
はのコンパクト閉近傍であり,を満たす.
を連続完全写像とする.このとき次が成り立つ:
- が全射であってが強局所コンパクト空間ならば,は強局所コンパクトである;
- が単射であってが強局所コンパクト空間ならば,は強局所コンパクトである.
- とする.各に対して,その相対コンパクト開近傍であってなるものを取る.このとき,のコンパクト性より,有限個の点であって
を満たすものが存在する.いまは閉写像なので,であってなるものが存在する.
よりはコンパクトである.したがって
とのコンパクト性より,はの相対コンパクト開近傍であってを満たす. - は強局所コンパクト空間の閉集合に同相なので強局所コンパクトである.
含意関係と反例
4つの“局所コンパクト”(とコンパクト)の間には次のような含意関係がある(cpt-lrc-wlc, blc-wlc, slc-lrc-blc):
これら以外の含意が成り立たないことを見るには,
- slccpt;
- cptblc;
- wlclrc;
を示せばよい.
slccpt
実数体に通常の位相を入れたものは強局所コンパクトだがコンパクトではない.
cptblc
の1点コンパクト化が微局所コンパクトであったと仮定する.このときの開近傍に対して,のコンパクト近傍であってなるものが存在する.さらにより,であってを満たすものが存在する.コンパクト集合が閉集合であることに注意すると,
より,はコンパクトであることがわかる.したがっては閉集合となるが,これは不合理である.
同様にしてが弱局所コンパクトでないこともわかる(cf. Q).したがって,局所相対コンパクト性および弱局所コンパクト性は開部分集合に遺伝するとは限らない.
wlclrc
の開集合系を次で定める:
この位相に関して
が成り立つ.実際,有限集合はコンパクトであり,逆にをコンパクト集合とすると,開被覆が有限部分被覆を持つことからは有限集合である.
とくにはコンパクトではない.また,任意の点がコンパクト集合からなる基本近傍系を持つので,は微局所コンパクト,したがって弱局所コンパクトである.一方,を含む閉集合はしかなくこれはコンパクトでないので,はコンパクト閉近傍を持たない.よっては局所相対コンパクトでない.
条件付きの含意
弱局所コンパクトR空間は局所相対コンパクトである.
を弱局所コンパクトR空間とすると,各のコンパクト近傍は相対コンパクト近傍で(も)ある.
微局所コンパクトKC空間は強局所コンパクトである.
(KC空間においてコンパクト近傍とコンパクト閉近傍とは一致することから)明らか.
弱局所コンパクトHausdorff空間は強局所コンパクトである.
を弱局所コンパクトHausdorff空間とし,とする.仮定よりのコンパクト近傍が存在する.そこで
とおくと,これはと交わらないコンパクト集合なので,のHausdorff性より,であってなるものが存在する.このとき
よりを得る.したがって,のコンパクト閉近傍は
を満たす.
弱局所コンパクト正則空間は強局所コンパクトである.
を弱局所コンパクト正則空間とし,とする.仮定よりのコンパクト近傍が存在する.このときの正則性より,に対して,であって
を満たすものが存在する.よりは相対コンパクトであり,を満たす.
局所コンパクトHausdorff空間
をHausdorff空間または正則空間とする.このとき次は同値である:
- は弱局所コンパクトである;
- は局所相対コンパクトである;
- は微局所コンパクトである;
- は強局所コンパクトである.
弱局所コンパクトHausdorff空間をLCH空間という.
を(非空)位相空間族とする.このとき次は同値である:
- はLCHである;
- すべてのについてはLCHであり,有限個を除いてはコンパクトである.
をHausdorff空間としを全射連続完全写像とする.このとき次は同値である:
- はLCH空間である;
- はLCH空間である.
をHausdorff空間としを連続完全写像とする.このときがLCH空間ならば,はLCH空間である.実際,LCH空間の閉集合はLCH空間であるから,にLCH-perfを適用すればよい.
Urysohnの補題とTietzeの拡張定理
を位相空間とする.このとき次は同値である:
- は強局所コンパクトである;
- 任意のコンパクト集合とその開近傍に対して,相対コンパクト開集合であってを満たすものが存在する.
(i)(ii)
各に対して,相対コンパクト開集合であってなるものが存在する.このときはコンパクト集合の開被覆なので,有限個の点であって
を満たすものが存在する.そこでとおくと,これはの開近傍であり,
が成り立つ.
(ii)(i)
slc-charより明らか.
Urysohn’s Lemma for LCH spaces
をLCH空間とし,をコンパクト集合,をその開近傍とする.このとき,コンパクト台を持つ連続写像であって,
を満たすものが存在する.
仮定より相対コンパクト開集合であって
を満たすものが存在する.コンパクトHausdorff空間は正規空間なので,Urysohnの補題より,その閉集合と開近傍に対して,連続写像であって
を満たすものが存在する.後者より,
したがって
を得るので,
が成り立つ.そこで,写像を
で定める.
の連続性
はの開被覆であるから,がともに連続写像であることを示せばよい.
- は連続写像なので,は連続写像である.
- よりは定値写像なので,とくに連続である.
とより明らか.
の定義より
が成り立つので,
が成り立つ.また,コンパクト空間の閉集合ゆえはコンパクトである.
を位相空間とする.任意のとに対して,連続写像であって
を満たすものが存在するとき,を完全正則空間(completely regular space)という.完全正則空間をTychonoff空間という.
完全正則空間は正則である.実際,を完全正則空間とし,とすると,連続写像であって
を満たすものが存在するので,とおくと,
が成り立つ.
をLCH空間とする.が完全正則空間であることを示せばよい.そこでとする.このとき,urysohnより,連続写像であって
を満たすものが存在する.後者より
が成り立つ.
Tietze's Extension Theorem for LCH spaces
をLCH空間とし,をコンパクト集合,を連続写像とする.このとき,コンパクト台を持つ連続写像であって,を満たすものが存在する.
rc-op-nbdより,の相対コンパクト開近傍であってなるものが存在する.コンパクトHausdorff空間は正規空間なので,Tietzeの拡張定理より,連続写像であってを満たすものが存在する.また,urysohnより,コンパクト台を持つ連続写像であって
を満たすものが存在する.そこで写像を
で定める.
任意のに対して
が成り立つ.
の連続性
はの開被覆なので,がともに連続写像であることを示せばよい.
- は連続写像なので,は連続である.
- より,は定値写像なので,とくに連続である.
はコンパクト
の定義より
が成り立つので,
はコンパクト空間の閉集合ゆえコンパクトである.
局所閉集合
をKC空間としとする.このときが弱局所コンパクトならば,は局所閉集合である.
とし,をのコンパクト近傍とする.このときの近傍であってなるものが存在する.いまKC空間のコンパクト集合は閉集合なので,であってを満たすものが存在する.そこでとおくと
は閉集合である.
をKC空間としを稠密部分集合とする.このときが弱局所コンパクトならば,は開集合である.
をLCH空間としとする.このとき次は同値である:
- はLCHである;
- は局所閉集合である.
前正則空間
Kolmogorov商
位相空間上の同値関係を
で定める.商空間をのKolmogorov商といい,で表わす.
を位相空間としとする.このとき次は同値である:
- ;
- .
(i)(ii)
とする.とすると,よりとなるので,が成り立つ.同様にしても成り立つ.
(ii)(i)
とする.このとき,任意のに対して,よりを得るので,すなわちが成り立つ.よってを得る.も同様に成り立つ.
を位相空間としを商写像とする.このとき次が成り立つ:
- は開写像である;
- は閉写像である;
- は完全写像である.
- とする.とすると,であってなるものが存在するので,を得る.よってとなるので,が成り立つ.
- とする.とすると,であってなるものが存在するので,
を得る.よってとなるので,が成り立つ. - 任意のに対してがコンパクトであることを示せばよい.そこでをの開被覆とすると,よりであってなるものが存在する.このとき,任意のに対してよりが成り立つので,を得る.
上の証明より,の開集合(resp. 閉集合)は飽和集合であることがわかる.さらに
より,局所閉集合も飽和集合である.
とし,とする.もしであるとすると,であってなるものが存在する(としてよい).このときよりを得るが,
となり不合理である.
を位相空間,を空間とし,を連続写像とする.このとき,連続写像であってを満たすものがただ一つ存在する:
は等化写像なので,
が成り立つことを示せばよい.そこでとする.このとき,任意のに対して
が成り立つので,
を得る.いまは空間であるから
がしたがう.
前正則空間と局所コンパクト性
位相空間について,そのKolmogorov商がHausdorff空間であるとき,を前正則空間(preregular space)という.
を空間とすると,
より商写像は同相写像である.したがってHausdorff空間は前正則空間である.
を位相空間とする.このとき次は同値である:
- は前正則空間である;
- .
(i)(ii)
明らか(cf. nsfo 補題2.22).
(ii)(i)
とする.仮定よりであってなるものが存在する.このとき開近傍について,
よりが成り立つ.
正則空間は前正則空間である.実際,を正則空間としとすると,またはが成り立つが,いづれにしろ開近傍であってなるものが存在する.
を商写像とする.仮定(とが開写像であること)よりは弱局所コンパクトHausdorff空間である(cf. wlc-sub).
とする.このときであるから,tychonoffより,連続写像であって
を満たすものが存在する.ここで,に対してが成り立ったとすると,であってなるものが存在するのでを得るが,これは不合理である.よって,連続写像に対して
および
が成り立つ.
微局所コンパクトKC空間はTychonoff空間である.
を微局所コンパクトKC空間とする.このときは弱局所コンパクト空間であるから,あとはの(前)正則性を示せばよい.ところで,blc-kc-slcよりは強局所コンパクトであるから正則空間である.
また,完全正則ならば正則であったから,t3と合わせて次を得る:
を前正則空間とする.このとき次は同値である:
- は弱局所コンパクトである;
- は局所相対コンパクトである;
- は微局所コンパクトである;
- は強局所コンパクトである.