この記事は
apu_yokai
氏の
フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想
ひいては
(その2)
に触発されて私なりに考察をした記事になります。
ある程度self-containdに書くつもりなので少し冗長になるかもしれませんがご了承ください。
まずk-ナッチ数列とは以下の漸化式で定義される数列のことを言うのでした。
自然数
および漸化式
によって定める。
そしてk-ナッチ数列の一般項は以下のように求められるのでした。
多項式
の異なる
が成り立つ。
このことについてはapu_yokai氏の
フィボナッチ数を一般化したk-ナッチ数の一般項
等を参照してください。
そしてこの解のうち正の実数であるものがただ一つ存在し、それを
が成り立つ。
また
このことについてはapu_yokai氏の
フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想(その2)
等を参照してください。
さてこれらの事実を用いて私はk-ナッチ数の四捨五入表示の予想について考察してみたところ、少なくともほとんど全ての自然数
ちなみにまだ未確認なのは
以下で私の考察の結果を
まず本題に入る前にちょっとだけ補題を示しておきます。
方程式
の任意の解
が成り立つ。
つまり
が成り立つことからわかる。
が成り立つ。
つまり
が成り立つから補題3と合わせてわかる。
方程式
上で紹介した通り正の実数解はただ一つしかないのでグラフ
また
先と同様にグラフ
が成り立つことに注意すると
いま
に注意すると
であって
また
を得る。
であることから直接求めます(一応
つまり
が成り立つ。
またapu_yokai氏の
この記事
から
がわかれば
も自動的に導かれる。
したがって以下
を示していく(
補題3,4から
が成り立つので
と評価できることに注意すると
を得る。
上と同様に
が成り立つので不等式
を示せばよい。
いま二次関数
において頂点を取る、特に
が成り立つので
以上より
が成り立つことが示された。
の絶対値が
が成り立つ。
まず
が成り立つので
であったことに注意すると次のことを言えばよい。
が成り立つ。
と極形式に表し
とおくと
が成り立つ。
また
より
を取るので
を得る。
以上より
が成り立つことが示された。