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大学数学基礎解説
文献あり

超幾何関数のいろいろな公式

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はじめに

 この記事では超幾何関数2F1にまつわる色々な公式を紹介していきます。
 また最近より発展的な内容の記事も書きましたので、こちらもご参照ください。
超幾何関数の変換公式の導出
超幾何関数の変換

超幾何関数

 まず超幾何関数とは以下のような関数のことを言うのでした。

超幾何関数

 複素数a,b,c,zに対して超幾何関数2F1
2F1(a,bc;z)=n=0(a)n(b)n(c)nznn!
と定める。ただし(x)nはポッホハマー記号
(x)n=x(x+1)(x+2)(x+n1)
とした。

 超幾何関数は(例えばダランベールの判定法などにより)収束半径が|z|<1の関数であることがわかります。
 なおa,b,cについてはΓ関数が絡んでくる影響で様々な制約(cZ0とか)を課す必要がありますがこの記事では特に気にしないこととします。
 ちなみにFの左右に置かれている21は一般化超幾何関数
pFq(a1,a2,,apb1,b2,,bq;z)=n=0(a1)n(a2)n(ap)n(b1)n(b2)n(bq)nznn!
p=2,q=1の場合であることを表しています。

公式の一覧

 先にこの記事で紹介する公式を書き並べておきます。

積分表示

2F1(a,bc;z)=Γ(c)Γ(a)Γ(ca)01ta1(1t)ca1(1zt)bdt

超幾何定理

2F1(a,bc;1)=Γ(c)Γ(cab)Γ(ca)Γ(cb)

超幾何微分方程式

F(z)=2F1(a,bc;z)
とおくと
z(1z)F+(c(a+b+1)z)FabF=0

二次変換公式

2F1(a,ba+b+12;z)=2F1(a2,b2a+b+12;4z(1z))

Clausenの公式

2F1(a,ba+b+12;z)2=3F2(2a,2b,a+b2a+2b,a+b+12;z)

Elliottの恒等式

2F1(12+a,12ba+c+1;z)2F1(12a,12+bb+c+1;1z)+2F1(12+a,12ba+c+1;z)2F1(12a,12+bb+c+1;1z)2F1(12+a,12ba+c+1;z)2F1(12a,12+bb+c+1;1z)=Γ(a+c+1)Γ(b+c+1)Γ(a+b+c+32)Γ(c+12)

ルジャンドル関係式の類似

F(z)=2F1(a,ba+b+12;z)
およびw=1zとおくと
F(z)dFdz(w)+F(w)dFdz(z)=1(zw)a+b+12Γ(a+b+12)2Γ(a)Γ(b)

積分表示と超幾何定理

超幾何関数の積分表示

2F1(a,bc;z)=Γ(c)Γ(a)Γ(ca)01ta1(1t)ca1(1zt)bdt

 ベータ関数の性質
B(x,y)=01tx1(1t)y1dt=Γ(x)Γ(y)Γ(x+y)
(1x)αのマクローリン展開
(1x)α=n=0dndtn(1t)α|t=0xnn!=n=0α(α+1)(α+n1)(10)α+nxnn!=n=0(α)nn!xn
そしてポッホハマー記号とガンマ関数の関係
(x)n=Γ(x+n)Γ(x)
に注意すると
2F1(a,bc;z)=n=0Γ(a+n)Γ(a)Γ(c)Γ(c+n)(b)nn!zn=Γ(c)Γ(a)Γ(ca)n=0Γ(a+n)Γ(ca)Γ(c+n)(b)nn!zn=Γ(c)Γ(a)Γ(ca)n=001ta+n1(1t)ca1dt(b)nn!zn=Γ(c)Γ(a)Γ(ca)01ta1(1t)ca1n=0(b)nn!(zt)ndt=Γ(c)Γ(a)Γ(ca)01ta1(1t)ca1(1zt)bdt
とわかる。

 ちなみにこの積分公式は
01ta1(1t)b1(1zt)cdt=B(a,b)2F1(a,cb+a;z)
と表すこともできる。

超幾何定理

2F1(a,bc;1)=Γ(c)Γ(cab)Γ(ca)Γ(cb)

 上の積分表示においてz=1とすることで
2F1(a,bc;1)=Γ(c)Γ(a)Γ(ca)01ta1(1t)ca1(1t)bdt=Γ(c)Γ(a)Γ(ca)Γ(a)Γ(cab)Γ(cb)=Γ(c)Γ(cab)Γ(ca)Γ(cb)
とわかる。

超幾何微分方程式

超幾何微分方程式

F(z)=2F1(a,bc;z)
とおくと
z(1z)F+(c(a+b+1)z)FabF=0
が成り立つ。

(n+x)(x)n=(x)n+1,n+x1(x)n=1(x)n1
(ただし(x)1=1/(x1)と定める)に注意すると
(zddz+a)2F1(a,bc;z)=n=0(a)n(b)n(c)n(1)n(n+a)zn=n=0(a)n+1(b)n(c)n(1)nzn(zddz+c1)2F1(a,bc;z)=n=0(a)n(b)n(c)n(1)n(n+c1)zn=n=0(a)n(b)n(c)n1(1)nzn
のように変形できるので
(zddz+a)(zddz+b)2F1(a,bc;z)=n=0(a)n+1(b)n+1(c)n(1)nzn=n=1(a)n(b)n(c)n1(1)n1zn1=z1(zddz+c1)(zddz+11)2F1(a,bc;z)
が成り立つ(1/(1)1=0に注意する)。
 したがって
(zddz)(zddz)=z(dzdzddz+zd2dz2)=z2d2dz2+zddz
つまり
(zddz+a)(zddz+b)F(z)=z2F(z)+(a+b+1)zF(z)+abF(z)(zddz+c1)(zddz+0)F(z)=z2F(z)+czF(z)
と展開できることに注意すると
z(1z)F+(c(a+b+1)z)FabF=0
を得る。

 Clausenの公式を示すにあたって3F2が満たす微分方程式も示しておく。

F(z)=3F2(a,b,cd,e;z)
とおくと
z2(1z)F+z((d+e+1)(a+b+c+3)z)F+(de(a+b+c+ab+bc+ca+1)z)FabcF=0
が成り立つ。

 上と同様にして
(zddz+a)(zddz+b)(zddz+c)F(z)=ddz(zddz+d1)(zddz+e1)F(z)
がわかるので
(zddz)2=z2d2dz2+zddz(zddz)3=z3d3dz3+3z2d2dz2+zddz
つまり
(zddz+a)(zddz+b)(zddz+c)F(z)=(z3F(z)+3z2F(z)+zF(z))+(a+b+c)(z2F(z)+zF(z))+(ab+bc+ca)zF(z)+abcF(z)=z3F(z)+(a+b+c+3)z2F(z)+(a+b+c+ab+bc+ca+1)zF(z)+abcF(z)(zddz+d1)(zddz+e1)(zddz+0)F(z)=z3F(z)+(d+e+1)z2F(z)+dezF(z)
と展開できることに注意すると主張を得る。

解の一意性

 超幾何関数の公式を示していくにあたって超幾何微分方程式の解の一意性が重要な役割を果たすこととなる。
 微分方程式の解の一意性と言えば ピカール・リンデレーフの定理 が保証する次のような命題

 an1(t),,a1(t),a0(t)を区間Iにおいて連続な関数とする。またt0Iを任意に取る。
 このとき関数u(t)
u(t0)=u(t0)==u(n1)(t0)=0
および微分方程式
u(n)+an1(t)u(n1)++a1(t)u+a0(t)u=0
を満たすならば(t0のある近傍において)
u(t)=0
が成り立つ。

が有名であるが超幾何微分方程式
F+c(a+b+1)zz(1z)Fabz(1z)F=0
の係数はz=0において連続ではないのでこの定理を用いることはできない。
 しかし超幾何微分方程式はz=0において"よい性質(確定特異点)"を満たすことが知られており、それによって以下のような解の一意性を持つことがわかる。

 z=0の周りで正則な関数ff(0)=0および超幾何微分方程式
z(1z)f+(c(a+b+1)z)fabf=0
を満たすとき(cZ<0であれば)
f(z)=0
が成り立つ。

 fの正則性より
f(z)=n=0anzn
とおく。いま超幾何微分方程式は
(zddz+a)(zddz+b)f=z1(zddz+c1)(zddz+0)f
と表せたのでこの両辺におけるznの係数を比較することで
(a+n)(b+n)an=(c+n)(n+1)an+1
つまり漸化式
an+1=(a+n)(b+n)(c+n)(n+1)an
が成り立つのでf(0)=a0=0に注意するとan=0つまりf(z)=0を得る。

 z=0の周りで正則な関数ff(0)=0および超幾何微分方程式
z2(1z)F+z((d+e+1)(a+b+c+3)z)F+(de(a+b+c+ab+bc+ca+1)z)FabcF=0
を満たすとき(d,eZ<0であれば)
f(z)=0
が成り立つ。

 上と同様に
f(z)=n=0anzn
とおくと
an+1=(a+n)(b+n)(c+n)(d+n)(e+n)(n+1)an
が成り立つことから主張を得る。

二次変換公式

 超幾何関数の二次変換公式にはかなりの数のバリエーションがある。詳しくは 冒頭でも紹介した記事 を参照されたい。
 本記事では後の記事で必要になる以下の公式だけ紹介する。

二次変換公式

2F1(a,ba+b+12;z)=2F1(a2,b2a+b+12;4z(1z))

f(z)=2F1(a,ba+b+12;z),g(z)=2F1(a2,b2a+b+12;z)
とおく。このときf,gはそれぞれ微分方程式
z(1z)f(z)+a+b+12(12z)f(z)abf(z)=04z(1z)g(z)+2((a+b+1)(1z)z)g(z)abg(z)=0
を満たすことに注意する。
 ここで
w=4z(1z),G(z)=g(w)
とおくと1w=(12z)2より
G(z)=4(12z)g(w)G(z)=4((12z)2g(w)2g(w))=8(2(1w)g(w)g(w))
が成り立つので
z(1z)G(z)+a+b+12(12z)G(z)abG(z)=2w(2(1w)g(w)g(w))+2(a+b+1)(12z)2g(w)abg(w)=4w(1w)g(w)+2((a+b+1)(1w)w)g(w)abg(w)=0
つまりG(z)f(z)と同じ微分方程式を満たすことがわかる。
 また超幾何関数の定義からz=0において
f(0)=g(0)=G(0)=1
が成り立つので超幾何微分方程式の解の一意性により
G(z)=f(z)
を得る。

Clausenの公式

Clausenの公式

2F1(a,ba+b+12;z)2=3F2(2a,2b,a+b2a+2b,a+b+12;z)

f(z)=2F1(a,ba+b+12;z),g(z)=3F2(2a,2b,a+b2a+2b,a+b+12;z)
とおく。このときf,gはそれぞれ微分方程式
z(1z)f+((a+b+1)(1z)12)fabf=0z2(1z)g+3z((a+b+1)(1z)12)g+((a+b)(2a+2b+1)(1+3(a+b)+4ab+2(a+b)2)z)g4ab(a+b)g=0
を満たすことに注意する。このままだと少し煩雑なのでc=a+b,d=abとおいて
z(1z)f+((c+1)(1z)12)fdf=0z2(1z)g+3z((c+1)(1z)12)g+(c(2c+1)(1+3c+4d+2c2)z)g4cdg=0
と書き直しておこう。
 いま
z(1z)f+((c+1)(1z)12)fdf=0
(4cf+6zf+2zfddz)を作用させた式
0=4cf(z(1z)f(2)+((c+1)(1z)12)f(1)df(0))+6f(z2(1z)f(3)+((c+1)(1z)12)zf(2)dzf(1))+2f(z2(1z)f(3)+((12z)+(c+1)(1z)12)zf(2)+((c+1)d)zf(1))
について、下線部の各番号ごとの和を計算すると
(0)=4cdf2(1)=(2c((c+12)(c+1)z)3dz(c+1+d)z)2ff=(c(2c+1)(1+3c+4d+2c2))2ff(2)=(2c(1z)+((c+3)(1z)32))2zff+3((c+1)(1z)12)2zf2=3z((c+1)(1z)12)(2ff+2f2)(3)=z2(1z)(6ff+2ff)
となる。
 ここでF(z)=f(z)2とおくと
F=2ffF=2ff+2f2F=6ff+ff
が成り立つので上での議論より
z2(1z)F+3z((c+1)(1z)12)F+(c(2c+1)(1+3c+4d+2c2)z)F4cdF=0
つまりFgと同じ微分方程式を満たすことがわかる。
 そして超幾何関数の定義から
F(0)=f(0)2=g(0)=1
が成り立つので超幾何微分方程式の解の一意性により
F(z)=g(z)
を得る。

 ちなみにこのClausenさん、ベルヌーイ数の分母を決定する定理として有名なvon Staudt-Clausenの定理でおなじみのClausenさんと同じ人らしいです。

Elliottの恒等式

Elliottの恒等式

2F1(12+a,12ba+c+1;z)2F1(12a,12+bb+c+1;1z)+2F1(12+a,12ba+c+1;z)2F1(12a,12+bb+c+1;1z)2F1(12+a,12ba+c+1;z)2F1(12a,12+bb+c+1;1z)=Γ(a+c+1)Γ(b+c+1)Γ(a+b+c+32)Γ(c+12)

 実はこれは既に 前の記事 で一般化ルジャンドル関係式として示してある。ここでは一般化ルジャンドル関係式とElliottの恒等式が等価であることを確かめていこう。
 まず一般化ルジャンドル関係式とは次の公式のことを言うのであった。

一般化ルジャンドル関係式

 一般化楕円積分と一般化円周率
Kp,q,r(k)=01dt1tqp1kqtqrEp,q,r=011kqtqr1tqpdtπp,q=01dt1tqp
および写像:xxx1について
Kp,q,r(k)Ep,r,q(k)+Kp,r,q(k)Ep,q,r(k)Kp,q,r(k)Kp,r,q(k)=πp,qπs,r4
が成り立つ。ただしk=1kqr,1s=1p1qとした。

 いまKp,q,r,Ep,q,r,πp,qがそれぞれ超幾何関数やΓ関数で表せることを示そう。

Kp,q,r(k)=πp,q22F1(1q,1r1p+1q;kq)Ep,q,r(k)=πp,q22F1(1q,1r1p+1q;kq)πp,q=2qΓ(1p)Γ(1q)Γ(1p+1q)

 1p+1p=1に注意すると変数変換
tq=t,dt=t1q1qdt
によって
πp,q=2q01t1q1(1t)(11p)1dt=2qB(1q,1p)=2qΓ(1p)Γ(1q)Γ(1p+1q)
がわかる。
 また同様の変数変換および超幾何関数の積分表示から
Kp,q,r(k)=1q01t1q1(1t)(11p)1(1kqt)1rdt=1qB(1q,1p)2F1(1q,1r1p+1q;kq)=πp,q22F1(1q,1r1p+1q;kq)
もわかる(Ep,q,rについても同様)。

Elliottの恒等式の証明

 あとは
kq=z,1p=12c,1q=12+a,1r=12+b
とおいたとき
kr=1z,1p=12+c,1q=12a,1r=12b,1s=a+c+1
が成り立つことに注意して
Kp,q,r(k)Ep,r,q(k)+Kp,r,q(k)Ep,q,rKp,q,r(k)Kp,r,q(k)=πp,qπs,r4
の両辺をπp,qπp,r/4で割ることで
2F1(12+a,12ba+c+1;z)2F1(12a,12+bb+c+1;1z)+2F1(12a,12+bb+c+1;1z)2F1(12+a,12ba+c+1;z)2F1(12+a,12ba+c+1;z)2F1(12a,12+bb+c+1;1z)=πs,rπp,r=1rΓ(a+c+1)Γ(12+b)Γ(a+b+c+32)r1Γ(b+c+1)Γ(12+c)Γ(12+b)=Γ(a+c+1)Γ(b+c+1)Γ(a+b+c+32)Γ(c+12)
が得られる。

 ちなみにElliottの恒等式において
a=b=12s
とすることで以下の系が得られる。

定理7

2F1(s1,1sc;z)2F1(s,1sc;1z)+2F1(s1,1sc;1z)2F1(s,1sc;z)2F1(s,1sc;z)2F1(s,1sc;1z)=Γ(c)2Γ(c+s1)Γ(cs+1)

ルジャンドル関係式

ルジャンドル関係式(の類似)

F(z)=2F1(a,ba+b+12;z)
およびw=1zとおくと
F(z)dFdz(w)+F(w)dFdz(z)=1(zw)a+b+12Γ(a+b+12)2Γ(a)Γ(b)
が成り立つ。

 これはロンスキアンというものを考えることで示すことができる。

 微分方程式
u+p(t)u+q(t)u=0
の解u=u1,u2に対しロンスキアンW(u1,u2)
W(t)=det(u1u2u1u2)=u1u2u1u2
と定めると
W(t)=exp(t0tp(s)ds)W(t0)
が成り立つ。

ddtlogW(t)=W(t)W(t)=p(t)
が成り立つことを示せばよい。
 いまu1,u2の取り方から
u1+p(t)u1+q(t)u1=0u2+p(t)u2+q(t)u2=0
が成り立つので、それぞれu2,u1を掛けて差を取ることで
(u1u2u1u2)+p(t)(u1u2u1u2)=0
がわかる。また
W(t)=u1u2u1u2
に注意すると主張を得る。

ルジャンドル関係式の証明

 f(z)=F(z),F(1z)は同じ微分方程式
z(1z)f+a+b+12(12z)fabf=0
を満たすのでそのロンスキアン
W(z)=F(z)dFdz(w)+F(w)dFdz(z)
を考えるとある定数Cが存在して
W(z)=exp(a+b+12z0z12tt(1t)dt)W(z0)=Cexp(a+b+12log(z(1z)))=C(z(1z))a+b+12
が成り立つ。
 いま二次変換公式と超幾何定理より
Fs(12)=2F1(a2,b2a+b+12;1)=Γ(a+b+12)Γ(12)Γ(a+12)Γ(b+12)dFsdz(12)=aba+b+122F1(a+1,b+1a+b+32;12)=aba+b+122F1(a+12,b+12a+b+32;1)=aba+b+12Γ(a+b+32)Γ(12)Γ(a2+1)Γ(b2+1)=4Γ(a+b+12)Γ(12)Γ(a2)Γ(b2)
が成り立つので倍数公式
Γ(z2)Γ(z+12)=π2z1Γ(z)
およびΓ(12)=πに注意すると
W(12)=2F(12)dFdz(12)=2a+b+1Γ(a+b+12)2Γ(a)Γ(b)=2a+b+1C
つまり
C=Γ(a+b+12)2Γ(a)Γ(b)
を得る。

 ちなみに相反公式
1Γ(z)Γ(1z)=sinπzπ
に注意してa+b=1とすると次のような公式が得られる。

F(z)=2F1(s,1s1;z),G(z)=zdFdz
およびw=1zとおくと
zF(z)G(w)+wF(w)G(z)=sinπsπ
が成り立つ。

参考文献

投稿日:2021319
更新日:2024520
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子葉
子葉
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主に複素解析、代数学、数論を学んでおります。 私の経験上、その証明が簡単に探しても見つからない、英語の文献を漁らないと載ってない、なんて定理の解説を主にやっていきます。 同じ経験をしている人の助けになれば。最近は自分用のノートになっている節があります。

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  2. 超幾何関数
  3. 公式の一覧
  4. 積分表示と超幾何定理
  5. 超幾何微分方程式
  6. 解の一意性
  7. 二次変換公式
  8. Clausenの公式
  9. Elliottの恒等式
  10. ルジャンドル関係式
  11. 参考文献