以前、
[1] ある恒等式と部分分数分解/koumei
[2] 多項式関数の根における微分係数についての等式の別証/koumei
において、以下の等式を証明しました。
が成り立つ。
また、
[3] 「ある恒等式と部分分数分解」で得られた等式の応用/koumei
[4] OMCE005(E)に自分が見つけた公式を使ってみる/koumei
において、より一般化した等式を示しました。
さて、最近ふと考えました。2階微分でも同じような等式ってあるのかなと。
これまでの手法が応用できないかと考えた結果、
[2]
で扱った逆関数を用いる方法が使えそうだと思ったので、やってみました。あまり綺麗な結果にはなりませんでしたが、一応等式は得られたのでとりあえず書いておきます。
以下では
(どうせ多項式関数とその逆関数しか扱わないので、細かい仮定は置いておいて)
関数
が成り立つ。
の両辺を
さて、ここからは、 [2] と同じ手法を使います。細かい議論は元の記事をご覧下さい。
です。解と係数の関係から、
以前の記事では、
したがって、
が成り立つ。
とりあえず等式は得られましたが……なんじゃこりゃ?
もうちょっと遊んでみます。
[2]
では、
まず、対称式の性質から次が言えます。
は定数関数である。
という訳で、
両辺を
よって、以下の等式が得られます。
が成り立つ。
ただし、
これまたよく分からん等式ですね……。
なにはともあれ、命題1の2階微分バージョンを見つけたい、という当初の目標は一応達成できたと思うことにします(
また、上に書いた通り、
どういう意味があるのかは分かりませんが、少なくとも間違ってはいないはずです。ひょっとしたら、いつかどこかで役に立つかもしれません。
ではまた