この記事は、 第20回日曜数学会 の発表資料です。
フィボナッチ数列は漸化式が先行2項の和で定義される次のような数列です。
漸化式を先行3項の和に変えたものはトリボナッチ数列と呼ばれています。
同様に考えて、漸化式が先行
例えば、
隣接する項の比が一定な数列といえば、等比数列が浮かびます。
先日、
ここで
正確に書くと次のようになります。
k-ナッチ数列の第
ただし、
として、
証明は
Mathlog
に投稿したこちらの記事をご覧ください。
・
フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想
・
フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想(その2)
・
フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想(その3)
・
子葉
さんの記事「
k-ナッチ数列の四捨五入表示についての考察(ほぼ証明)
」
・
フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想(その4・証明完成)
実は、四捨五入を使わない表現もあるのですが、四捨五入を使わない表現だと、
ただし、
で、
です。
既に計算するのは大変そうです。
対数を使えば、大きな
たとえばこんな風に
フィボナッチ数列の第
ここで
この値を漸化式で計算するととんでもない時間がかかることでしょう。この方法を使えば一瞬です。計算精度をあげれば正確な数値も高速に計算できます。
検算の動画:
Twitter @apu_yokai
Desmosへのリンク:
k-ナッチ数列の研究
この四捨五入表現を応用して、部分和の式も四捨五入表現できることを見つけました。
ただし、
今は、フィボナッチ数に対するリュカ数のように、
何か見つけたらまた記事を書きますね。
今回の
今回の証明についての記事はMathlogにあります。また、Twitterでいろいろ数学ネタなどツイートしています。よかったらみていってね!
Mathlog:apu_yokai(
https://mathlog.info/users/452/articles
)
Twitter ID:
@apu_yokai
ご視聴ありがとうございました。