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この記事は、「連載 グラフアートを描こう」の第7回です。
第1回
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第2回
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第3回
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第4回
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第5回
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第6回
を読んでいない人はそちらから読んでいただくとより理解が深まります。
はい、最終回までこれをやるつもりです
前回は、複素数の掛け算が回転を表すのに使えるということを確認しました。
今回は、これを使って実際にグラフを回転させてみましょう。
準備として、原点を中心として点
点
では、これを実際に計算してみましょう。
このことから、原点を中心として点
であることがわかります。
では、実際にグラフを回転させるためにはどのように式を変えればよいでしょうか。やはり、これまでの考え方が役に立ちます。グラフを
すなわち、
となります。
と書けますね。
これを、反時計回り(角度がプラスになる向き)に
すると、このような式ができます。
当然、逆向きにすることもできます。時計回りに
式はこうなりますね。
ここまでの回転は全て原点を中心とするものでした。では、原点以外の点を中心として回転させるにはどうすればよいでしょうか。
回転の中心が原点に来るように、全体を移動させればよいですね。つまり、
回転の中心を原点へ移動させる→全体を回転させる→回転の中心を元の位置に戻す
という手順で実現できます。
では、放物線
点
となります。
なので
とすればよいですね。この時点での式は、
となります。
ステップ1で左に
最終的に、式は
となります。
移動、拡大・縮小、回転という基本的な操作を全て数式での操作にすることができました。
これからは、実際に図形を描いてみましょう。
第8回
は、「直線の方程式」です。
みなさんお待たせ致しました。第8回にしてようやく直線です。
可能な限り連載を続けるようにしますが、作者失踪などで連載が中断する可能性もあります。連載が中断したことによる読者への不利益に関して、作者は一切の責任を負いません。