この記事では素数
正則素数とは次のように定義されるもののことを言いました。
円分体
ここで
素数
この記事ではひとまずベルヌーイ数を割り切ることが類数を割り切ることの十分条件であることを示します。必要性の解説については
次回の記事
で行います。
なおここでは以下の事実を既知として扱います。
代数体
・
・
・
・
・
・
・
とおくと
が成り立つ。
デデキントゼータ関数の
と類数公式から色々計算して
が成り立つことを示す。
これにより
以下
とする。
この記事
の補題4より
したがって
という
この記事
の補題3として示したように
の
を得る。
が成り立つ。ただし
この記事
より
であったことからわかる。
が成り立つ。
法
が成り立ち、また同記事の定理4の証明より
が成り立つのであった。
したがって
法
ルジャンドル記号
に注意すると
を得る。
ルジャンドル記号以外に実なる奇指標は存在せず、また上と同様に
この記事
から
であったことに注意すると上と同様にして
を得る。
類数公式
に注意すると補題3,4,5より
が成り立ち、また補題6,7,8より
と求まることから主張を得る。
以下、
とおくと
・
・
が成り立つ。
ファウルハーバーの公式から
であってvon-Staudt-Clausenの定理から
後者についてはフェルマーの小定理から
とわかる。
が成り立つ。
とおく。このとき
に注意すると
と表せるので
が成り立つ。
あとは
が成り立つことに注意するとわかる。
とする。このとき
を考えると、これは同型
を引き起こす。
特に法
と表せる。
また
および
に注意すると補題10,11から
が成り立ち、また
が成り立つので
を得る。
この合同式の系として以下が得られる。
素数
特に今回の記事の目的である以下の主張が直ちに従う。
素数