初めに
位数100までの群を, 同型を除き全て求めます. この記事では位数の群を求めます.(型) 使う定理は
準備記事
に乗ってるので、分からない場所があれば参照してください.
リンク集(記事追加に合わせこちらにも追加します)
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位数の群
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位数の群
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位数の群
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位数の群
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位数の群
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位数の群
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位数の群
- 位数の群
- 位数の群
- 位数の群
- 位数の群
- 位数の群
- 位数の群
位数
この章の内容は
https://kazu-fgf.hatenablog.com/entry/20080706/1215360176
を参考にしている. (命題3までほぼ同じです)
を位数の群とする.
次の命題は良く知られた事実である.
このとき, シローの定理より. よって, のシロー群を, とすると, .
ゆえに,
準備記事命題3
より, 準同型で,を満たすものが取れる. が単純なことから, . とくに.
もし, なら, で, の単純性に矛盾. したがって, .
とに対して, 再び
準備記事命題3
とその下の注意を用いると, で, が可移かつとなるものがとれる. の単純性(Ansimp)より, 上と同様にして, は単射.
よって, .
指数の部分群は正規であることを思い出すと, . ゆえに, Ansimpより. ゆえに, .
以下, が単純群でないときを考える.
これまで得られた群の分類の結果より, 位数の群に対して, となることに注意せよ. (シローの定理からすぐに従わないのは, のときのみ.
位数30の群の分類
をみると, このときも大丈夫なことが分かる.)
仮定より, となるがとれる. で場合分けを行う.
がの倍数であるとき
のシロー群をと置く. 上の注意より, . よって,
準備記事命題2
より, .
がの倍数でないとき.
まず, の場合を示す. 上の注意より,. よって, のシロー部分群をとすると, となり, . ゆえに, 上の場合に帰着できた.
の場合を処理する. このとき
位数p^2qの分類命題1
より, 位数かの群が存在して, . よって, となり, 上の場合に帰着できる.
のシロー群(上の定理から正規)をと置く. で場合分けを行う.
のとき.
のシロー群がとなるようにをとる.
なので, .
のシロー群(のうち一つ)を, とする.
でなので, となる.(ここで, はからへの群準同型[1])
位数15の群の分類
より, である.
よって,
準備記事命題9
より, 位数の群,および群準同型を(上の命題zの意味で)共役を除いて求めればよい.
の場合
のものとして,
のものとして,
のものとして,
のつがある.
上からそれぞれ, ,に対応する.
の場合
のものとして,
のものとして,
のものとして,
のつがある.
のとき.
このとき,
位数12の群の分類
より, がわかる.
よって, のシロー部分群をとると, となり, . また, となる.
のシロー群をとすると, より, となる. (はからへの群準同型. )
より, はを誘導する. より, である必要がある.
逆に, 位数の群とそのシロー群がを満たしたとする[2]. そして, 準同型 が, を満たすとする. すると, と置くと, が成立する.
よって, 位数の群で,シロー群がと同型なもの, およびでを満たすものを(共役を除いて)列挙すればよい.
は
位数20の群の分類
より, , もしくはのいずれかと同型. 以下で場合分けを行う.
の場合
となる.
よって, の大きさの部分群はという形をしたもののみ. このときも成立する.
この群はと同型.
の場合
は同型なので, を満たす必要がある.
なので, が成立する.
これとを合わせ, となる. しかし, これはに矛盾.
よって, このような群はない.
まとめ
以上をまとめ, 位数の群は同型をのぞき個ある.
位数
を位数の群とする. とほぼ同様に議論を行う.
が単純群であると仮定して, 矛盾を導く. このとき, .
よって, 位数の場合と同様にして, 単射準同型が存在する.
の場合
より, が非自明な正規部分群を持つこととなり, 矛盾.
と置くと,
準備記事命題3
より, はの正規部分群で, . これはの単純性に矛盾.
これまで得られた群の分類の結果より, 位数の群に対して, となることに注意せよ. (シローの定理からすぐに従わないのは, のときのみ.
位数30の群の分類
をみると, このときも大丈夫なことが分かる.)
仮定より, となる非自明ながとれる. で場合分けを行う.
がの倍数であるとき
のシロー群をと置く. 上の注意より, . よって,
準備記事命題1
より, .
がの倍数でないとき.
まず, の場合を示す. 上の注意より,. よって, のシロー部分群をとすると, となり, . ゆえに, 上の場合に帰着できた.
の場合を処理する. このときシローの定理より, 位数の部分群が存在して, となる. よって,
準備記事命題1
より, となり, 上の場合に帰着できる.
のシロー部分群をと置く. シローの定理より, . よって, のシロー部分群をと置くと, .
のシロー部分群(のひとつ)をと置くと, . ゆえに, . よって, となる. (はからへの準同型. )
準備記事命題9
より, 位数の群,および群準同型を(上の命題の意味で)共役を除いて求めればよい.
の場合
となる.
よって, としてありうるものは, (共役を除いて)以下のつ.
下個はそれぞれに対応する.
の場合
となる.
よって, としてありうるものは, 以下の通り.
それぞれ,に対応する.
まとめ
以上をまとめ, 位数の群は同型をのぞき個ある.
位数の群
を位数の群とする. シローの定理より, .
のシロー群をと置く. で場合分けを行う.
のとき.
のシロー群がとなるようにをとる.
なので, .
のシロー群(のうち一つ)を, とする.
でなので, となる.(ここで, はからへの群準同型)
位数21の群
より, である.
よって,
準備記事命題9
より, 位数の群,および群準同型を(上の命題zの意味で)共役を除いて求めればよい.
で場合分けを行う.
のとき
. よって,
のものとして,
のものとして,
のものとして,
のつがある. 上からそれぞれ, ,に対応する.
のとき
. よって,
のものとして,
のものとして,
のつがある.
のとき
ここで, とする.
位数21の群の自己同型
より, となる. とくにより, に注意せよ.
位数pqrの群の分類
で求めた通り, の位数の元は共役を除き, のみ.
よって, (共役を除いて)ありうる準同型は
のとき
上と同様な記号のもと, (共役を除いて)ありうる準同型は
のとき.
このとき,
位数12の群の分類
より, がわかる.
よって, のシロー部分群をとると, となり, . また, となる.
のシロー群をとすると, より, となる. (はからへの群準同型)
より, はを誘導する. より, である必要がある.
逆に, 位数の群とそのシロー群がを満たしたとする[3]. そして, 準同型 が, を満たすとする. すると, と置くと, が成立する.
よって, 位数の群で,シロー群がと同型なもの, およびでを満たすものを(共役を除いて)列挙すればよい.
は
位数28の群の分類
より, , もしくはのいずれかと同型. 以下で場合分けを行う.
の場合
となる.
よって, の大きさの部分群で, に含まれないものは[4], (共役を除いて) のつ.
の場合
は同型なので, を満たす必要がある.
なので, が成立する.
これとを合わせ, となる. しかし, これはに矛盾.
よって, このような群はない.
まとめ
以上をまとめ, 位数の群は同型をのぞき個ある.
[2]: シローの定理より, が自動的に従う. ↩ [3]: シローの定理より, が自動的に従う. ↩