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この記事は、「連載 グラフアートを描こう」の第9回です。
第1回
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第2回
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第3回
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第4回
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第5回
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第6回
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第7回
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第8回
を読んでいない人はそちらから読んでいただくとより理解が深まります。
前回は直線を描く方法を考えました。
今回は放物線の方程式を描く方法を考えましょう。
ここでは簡単のため、上向きまたは下向きの放物線のみを考えることにします。
放物線は、
放物線の位置を表すのに便利な用語があるので覚えておきましょう。
上向きの放物線の一番下、または下向きの放物線の一番上の点のことを、放物線の頂点といいます。
図1に示された8本の放物線は、すべて頂点が原点にありますね。
放物線は頂点の位置と向きと開き具合を指定すると一意に定まることが知られています。
頂点の位置を変えるには放物線を平行移動させればよいので、今までの方法と同じようにしてできます。
では、
あるいはお好みで左辺を
となります。
もう一つやってみましょう。
もしくは
となりますね。
ところで、図3のグラフを見ていると、もう少しだけグラフを上昇させて
また、この
とも表されます。一般に、
のグラフは、
例として、
もちろん、
放物線はこれで終わりです。
「授業で散々やったあれは何だったの?」と思う人もいるかもしれませんが、それはまた別の回にやります。
グラフアートでよく使われる曲線には、放物線のほかに円もあります。
第10回
は「円の方程式」です。